※なぜ、タイヤは黒いのでしょうか?※
なぜタイヤは黒いのでしょう?
歴史を振り返ってみると、
1839年にゴムに硫黄を加えて熱すると弾力性が上がる事を発見したチャールズ・グッドイヤー。
当時のゴムは白い天然ゴムに黄色い硫黄を混ぜて熱を加えたもので白っぽく、熱に弱く走るうちにタイヤが柔らかくなってやぶれてしまい長持ちしないという欠点が…
1912年にカーボンブラックを混ぜたタイヤが誕生。
カーボンブラックとは100万分の1ミリサイズの炭素化合物。
新聞のインクなどにも使用。
これを入れたのでタイヤは白から黒に変化。
カーボンブラックはゴムと大変なじみやすい性質があり、ゴムとくっ付いて伸び縮みを抑制し、その結果、丈夫で長持ちするタイヤになるとのこと。
現在では、カーボンブラックの代わりにシリカ(ホワイトカーボン)を使用し、カーボンブラックと同様な性質。シリカ配合のタイヤが主流とのこと。
さらにシリカ入りのタイヤは回転する時に失うエネルギーが少ないので燃費アップに寄与。
となると白いシリカを使った真っ白いタイヤがもっと広まっても良さそうな気がしますが、紫外線や耐久面に関して、カーボンブラックに勝るものは無いようです。
それと人間の認識として、100年以上の歴史の中で黒いタイヤのイメージとがある為、結論として現在のタイヤはシリカにカーボンブラックで着色した黒いタイヤの出来上がりとのことでした。
ちなみにクラシックカーのタイヤのサイドが白い理由は、当時白から黒へと時代の変化を受け入れられやすくする為に行ったところ、オシャレとして人気が高まったのだとか。
ミシュランマンが白い理由など色1つで見えてくる歴史は面白いですね。